アイレット社員の本音を深掘りするインタビュー企画。

今回登場するのは、Global Solutions 事業部 事業部長のショーン・ファーガソン。
アイレットのマルチクラウド展開を推進する彼に、これまでのキャリアやアイレットに入社しようと思った決め手、仕事のやりがいなどを聞いてみました。

(聞き手:iret.media 編集長 一筆太郎)

Global Solutions 事業部 事業部長
ショーン・ファーガソン SEAN FERGUSON
アメリカ生まれ。幼少期からアメリカと日本を行き来し、ワシントンの大学を卒業後、ニューヨークのテレビプロダクションに勤務し、日本のテレビ番組のコーディネーターを務める。その後、日本で外資系セキュリティプロバイダーなどを経て、2022年にアイレットに入社。現在は Global Solutions 事業部の事業部長として、米Rackspace Technology社 との協業などを推進している。

日本とアメリカの言語・カルチャーに精通。セキュリティ業界で、密漁対策からグローバル企業のデータセンターまで幅広く携わる

本日はよろしくお願いいたします。ショーンさんはいつから日本にいらっしゃるんですか?


実は僕、アメリカで生まれてすぐに父の仕事の都合で日本に来たんです。父は日系企業の海外に派遣される人たち向けのビジネス英語を教えていました。


そうだったんですね。そこからずっと日本育ちですか?


2歳ぐらいまで岐阜県で育ちました。その後は日本とアメリカを行ったり来たりするような感じになるんですけど。割合でいうと日本で過ごした期間のほうが長いですね。


ご両親は二人とも英語を話すんですよね?


そうです。親が途中で日本語を覚えるのを放棄して「お前が覚えろ」と(笑)。


なるほど、それで日本語が母国語のように堪能なんですね。そうすると、日本のカルチャーも自分の中に浸透しているイメージですか?


そうだと思います。親が日本語を話さないので、小さい頃からアメリカと日本の間に入って翻訳・通訳をするようなことをずっとやっていたので。好きな音楽も90年代のビジュアル系ですから(笑)。


それは生粋の日本人ですね(笑)。でも、アメリカと日本のカルチャーをつなぐという、今のお仕事にも通じる素養が幼少期から培われていたんですね。学校も日本ですか?


いえ、ワシントンDC の学校に行きました。その後ニューヨークに引っ越して、テレビ番組を制作するプロダクションに就職しました。


そこではどのようなお仕事を?


日本語が話せることを生かして、日本のテレビ番組がアメリカでロケをする際のコーディネートを主に担当していました。それから、ちょうど松井秀喜選手がニューヨーク・ヤンキースに所属していた時期だったので、松井選手に関する仕事もたくさんありました。


テクノロジー領域とは全く異なる業界からキャリアをスタートされたんですね。テレビの仕事はどうでしたか?


めちゃくちゃ辛かったですね(笑)。これまでのキャリアを振り返っても一番しんどかったと思います。


何が大変だったんですか?


体力的にハードでした。常に制作スケジュールがタイトで、台本がギリギリまで上がってこない、上がってきた台本が無理難題だらけ、なんてこともザラにありましたから。一度動き始めたらほとんど寝ないで本番まで駆け抜けるので、最後はみんな立ったまま寝ていましたよ(笑)。


壮絶な現場ですね…(笑)。その仕事はどのくらい続けたんですか?


2年ぐらいやりました。その後、日本に引っ越して英会話教室を開業したり、通訳・翻訳の仕事をしていたんですけど、しばらくしてテレビプロダクション時代のボスから「大学時代の先輩がバイリンガルの人を探しているから、ちょっと話してみない?」と連絡があって、セキュリティ企業に入社することになります。


いきなり IT 業界に飛び込むのは勇気がいりませんでした?


もともと新しいことにチャレンジするのが好きだったので、そこまで不安はありませんでした。その会社では海外企業との交渉や購買、テクニカルサポート、セールスサポートなどを幅広くやらせてもらい、監視カメラを卸売する新しい部署の立ち上げにも携わることができました。


セキュリティにもさまざまな領域があると思いますが、具体的にどのようなことをされていたんでしょうか?


入退室管理の顔認証ソリューションですとか、海沿いに複数のカメラを設置して、なまこの密漁を防ぐプロジェクトもありました。サーマルカメラとディープラーニングの技術を使って普通の漁船とゴムボートを見分けるんですよ。あとは特定のエリアに人が侵入したらセキュリティセンターに通知が飛ぶようなシステムを構築したり。いろいろと経験させてもらいましたよ。


その頃からテクノロジーを扱っていたのですね。その会社には何年ぐらい勤めたんですか?


8年ぐらいですね。その後、外資系セキュリティプロバイダーのゼネラルマネージャーとして、超大手グローバル企業の大型データセンターにおける物理セキュリティを担当していました。国内複数リージョンのみならず、アメリカやヨーロッパ、南米など海外拠点のセキュリティにも携わり、5〜6年勤めてからアイレットに転職しました。

Rackspace と KDDI、アイレット。3社のシナジーは唯一無二の価値になる。難易度が高いチャレンジに見出したやりがい

アイレットのどんなところに魅力を感じて転職されたのでしょうか?


当時、アイレットが取り組んでいたのが、親会社の KDDI とアメリカの Rackspace、そしてアイレットの3社のアライアンスによる、新たなシナジーの創出です。その話を聞いた時、KDDI という通信事業を行なっている日本の大企業と、世界最高峰のマルチクラウドソリューションプロバイダである Rackspace、そして日本のクラウド業界の最先端を走るベンチャー企業のアイレット、それぞれカルチャーの異なる3社でシナジーを生み出すのはすごく難しいチャレンジだと感じました。

だからこそ、シナジーが生まれた時は、他には真似できない唯一無二の価値を生み出せると思うし、自分にとっても非常にやりがいのある仕事だと思ったんです。海外と日本のビジネスに折り合いをつけて両方を成功させるというコンセプト自体は、これまで自分がやってきたことと変わりません。それをエキサイティングな業界でチャレンジできることにワクワクしました。


それこそ Rackspace はグローバルスタンダードな企業だと思いますが、やはり日本のカルチャーとは異なるんでしょうか?


そうですね、Rackspace は提供しているソリューション自体が素晴らしいのはもちろん、スタートアップ時代から培われてきたインターネットカウボーイみたいなカルチャーが一番の強みだと思っています。


インターネットカウボーイ、とは?


Rackspace は昔から「Fanatical Experience™︎」を掲げています。Fanatical は直訳すると「情熱的」という意味。「情熱体験」って書くと物々しいですけど、「お客様の成功体験」と日本語では呼んでいて、お客様のことを考えて先回りし、お客様が期待するよりもさらに上のものを提供する。「かゆいところが、かゆくなる前にかいてあげる」くらい尖ったことをしている会社なんですよね。スタッフがキックボードで社内を移動していたり、案件が決まったらみんなでカウベルを鳴らしたり、とても元気が良くて明るいカルチャーです。


それはすごいですね。


そういうカルチャーを日本に適応させるのは難しいんですけど、お客様が求めるクオリティの一歩先を行くという考え方は KDDI やアイレットにも通じる部分があると思うので、そういった3社の共通点を見つけられたら、日本のカルチャーにも適応した素晴らしいイノベーションを起こせるんじゃないかと考えています。


実際にプロジェクトに携わってみて、手応えはいかがですか?


2023年3月に、Rackspace のプレミアム運用サポート「Service Blocks™︎」と cloudpack の低コストを追求した「請求代行サービスadv.」を融合させ、新サービス「rackpack™︎」をリリースするなど、少しずつシナジーが生まれ始めています。KDDI との協業の形も見えてきているので、今後3社が力を合わせた新しいソリューションを展開することで、マーケットを開拓してきたいと考えています。

Rackspace のスタンダードなコンサルティング力と国内で最先端を走るアイレットのリソースを掛け合わせられるのが Global Solutions 事業部の強み

Global Solutions 事業部の強みはどんなところにあると思いますか?


グローバルレベルの猛者たちが集っているところだと思います。それこそ、アメリカ、イギリス、チェコ、ドイツ、ベトナム、イラン、香港、シンガポール、日本と、多様な国籍のメンバーが集まり、それぞれの知見・ノウハウを持ち寄って議論しています。課題に対して、グローバルなリソースと日本のリソースを両方ブレンドしながら課題解決に導けるところは強みだと思います。


なるほど、グローバルな知見・ノウハウだけでなくアイレットの知見・ノウハウも織り交ぜることで新しい価値を生み出せるということですね。


そうです。アイレットもクラウド業界の先頭を走っている会社なので、グローバルにないものをアイレットが持っていることも多々あります。逆にアイレットが遭遇したことのない問題に直面した時、グローバルの知見・ノウハウが役立つこともあるので、その両方を組み合わせられるのは非常に恵まれた環境だと思います。


最後に今後の意気込みを教えてください。


我々は「ワンチーム」をスローガンに掲げています。これには、Global Solutions 事業部がワンチームになることだけでなく、アイレットという企業として、そして KDDI や Rackspace など企業の枠を超えてワンチームになることが含まれています。クラウドに関する導入支援、コスト最適化、継続的な運用といったさまざまな対応を提供することで、お客様や社会の課題解決となることを目指して、一丸となって頑張っていきたいと思います。


アイレットのマルチクラウド展開を楽しみにしています!本日はありがとうございました!