はじめに

アイレット株式会社 クラウドインテグレーション事業部の熊田と申します。

 

今回は最終回です。

今まで、過去9回に渡り、リアルとリモートの違いに重点を置きつつ、私の考えや実施している内容を説明させていただきました。

おそらく違う考え方をお持ちの方も多いですし、私の考えも偏っていないとは言い難いです。

そのため、最終回として、改めて、個人としてPMとして、上長として、マネジメントとして心がけていることとを改めて説明します。

 

マネジメントにおける心構けていること

一言では言えない部分が多いのですが、重要に考えていることについてそれぞれ説明します。

PMはプロジェクトにおいては一つの役割であり、メンバーの上長とは限らない

PMがメンバーの上長という組織体も多いと思います(私の場合も基本的にはそのような組織構成)。

しかし、PMはプロジェクト上ではマネジメントをする立場であるものの、それは役割分担であり、メンバーをマネジメントするタスクを行う1メンバーにすぎないと考えています。

そのため、私はメンバーへの命令権を使うことはかなり稀で依頼、状況においては指示をすることでマネジメントを実施しています。

命令権を使うというのは管理する側が管理しているだけの組織です。

そこに、マネジメントとしての技術や技量の必要性はそこまで高くないと思います。

 

メンバーによってPMという業務が成り立つ

プロジェクトはメンバーがいることによって、業務が遂行されています。PMもメンバーがいるからこその立場やタスクを持っています。

メンバーがいなければそもそもPMという立場は必要なのか?という疑問をいつも感じています。

ですが、PMがマネジメントをしていることによって、プロジェクトにおける各業務の効率化がされていることも多いです。それを考えれば必要性は高いとも言えます。

マネジメントをメンバー自身が自身のタスクと周りのメンバーのタスクを考えて行動し、結果、マネジメントを担うことができれば、PMの必要性が低くなるかと思います。

マネジメントを専門で行うPMがいることでメンバーの業務の効率化やリスク対策をメンバー自身が行うよりも効果を出せるからこそのPMであり、

それができなければ、PMが必要性がなく、いなくてもメンバー自身は業務はできると考えています。

つまり、PMがいるからこそプロジェクトがより良くならなければ、PMというポジション自体は不要で、

タスクとしてのマネジメントを分担するだけでプロジェクトは成功できるとも考えられます。

そうならないためにもPMがいるからこその成果、結果をPMが出さなければならないと考えています。

 

PMが不在のリスクも考える

メンバーを中心に考えていた部分もありますが、では、PMは必ず存在し続けることができるのでしょうか。

プロジェクトにおいてはPMが常にいることが当たり前となっていることも多いです。

しかし、 PMだからと言って、休暇も必要になります。

PMは常にプロジェクトと向き合っているからこそ、ストレスや負担も大きく、その結果、PM自身のモチベーション低下、体調不良などもあり得ます。

メンバーと同様に業務遂行ができないリスクは存在していますので、その対策も必要になると考えています。

そのため、PMが不在であってもメンバーの進捗に影響を出さないような環境づくりが必要です。

 

PMがいなかった時のプロジェクト体制を作っておく

PMがいなければ、その管理する方がいないという状態になります。

しかし、前述の通り、私はPMも1メンバーと考えているため、PMのタスクを分担できればPMがいない状態でもプロジェクトの維持は一時的であれば可能です。

そのために以下のような考え方を常に持ちながら、状況と雰囲気づくりをしています。

  • メンバー自身が自身のタスクのことしか見なくていい状態をなくす
  • メンバーが他のメンバーの状況をお互いに把握する
  • メンバーが先のスケジュールを意識する
  • メンバーが率先して動くことを常態化する

 

実現するのは難しいですが、何もしていないよりはかなりいいという状況にはできていると感じています。

まとめ

細かく言えばほかにも多数ありますが、代表的なものは以上です。

やはり偏った考え方も含まれていると自覚していますので、こういう考え方もあるかな?程度に感じていただけたら幸いです。

今回の内容はリモートやリアルに関係しない部分も含まれていますが、

結局、PMとメンバーの関係性を維持できて、お互いの負担を軽減できるのであれば、 リモートだからこその効果を出せると思います。

それはリアルではできないリモートならではの成果だと思います。

リモートによるマネジメントで実施していることの説明は以上です。

 

機会があれば、ケーススタディ的なことも説明していきたいと考えています。