必見!Cloud Storage徹底解説
作成日 2024 年 7月 9日(火)
作成者 水野永遠 林菜摘 佐藤楓真 半田奈々子 宮腰大史
はじめに
こんにちは!24新卒EC事業部の水野です。
私達24新卒は2024年7月8日・9日に入社時研修の一環として、
Google Cloud Japan合同会社様による Google Cloud 研修を受けました。
Google Cloud研修の様子はこちらから!
研修内で「技術ブログを書いてみよう!」というセッションがあり、チーム分けされた同期4〜5名で
「Google Cloud のサービスを全く知らない方に向けて、プロダクトの説明をする」ことを想定した技術ブログを書きました。
私達のチームはCloud Storageについて担当することになりました。
1時間半という限られた時間で、Google Cloudのプロダクトについて、調べてまとめる、という作業は情報の精査が難しく、取捨選択に困ったりもしましたが、調べる工程から時間とタスクの管理の重要性なども学ぶことができました。
その後、1チーム8分で作成した資料を用いて発表をしたのですが、他のチームの発表を聞くことでたくさんのサービスの概要やユースケースを理解することができました。
全チームの発表が終わって、「どのチームの発表が一番わかりやすかったか?」という投票があり、
見事、私達のチームの発表が 最優秀賞 に輝きました!!
最優秀の資料は後日iret.mediaに掲載できるという特典(笑)があったので、本日は当日私達がまとめた資料を公開します!
温かい目で読んでいただければ幸いです!
Cloud Storageとは?
Cloud Storageは、ざっくり言えば「データを放り込めるバケツ」です。
【ちょっと詳しく】
Cloud Storage(GCS)は、Google Cloudにおける非構造データを保存するためのマネージドなオブジェクトストレージサービスです。保存できるデータ量に制限はなく、保存したデータを必要に応じて何度でも取得できます。
オブジェクトストレージは、ファイル単位、ブロック単位ではなく、「オブジェクト」という単位でデータを管理をします。
これで何が嬉しくなるのかというと、データサイズやデータ数の保存制限がないので、大容量データの保存することができるんですね。(※データ容量無制限ですが、1つのオブジェクトの最大サイズは5TiBです。)
また、オブジェクトストレージにはディレクトリのような階層構造がないので、格納場所を変更してファイルが行方不明に!なんて事件もなくなります。
オブジェクトには一意のIDが付与されており、メタデータという属性情報と一緒に管理されています。オブジェクトのIDで直接データを指定できるので、格納場所に依存することなく管理ができます。
同じフロアにバケツが横並びになっている、フラットなイメージです。
静的コンテンツで構成されたWebサイトであれば、バケットに保存してロードバランサと組み合わせるだけで簡単に公開することもできます。(すげ〜!)
Q.たしかに便利そうだけど、障害が発生してデータが吹き飛んだり、第三者にデータを抜き取られないか心配です。耐久性やセキュリティは大丈夫なんですか?
A.ご心配なく。99.999999999%(イレブンナイン)の年間耐久性を実現するように設計されています。また、保存時・転送時にすべてのデータが自動的に暗号化されるため、手間なく安全に自社のデータを管理することができます。 データは少なくとも2つ以上のゾーンで冗長化されているので、勝手にデータが消えて大泣きすることもなさそうです。
Cloud Storageは安く(後述します)安全に大量のデータが扱える魔法のバケツです。みなさまのエンジニアライフに欠かせない存在となることでしょう。
Cloud Storage、Filestore、NetApp Volumesって何が違うの?
Google Cloud の Cloud Storage に関するサービスには
”Cloud Storage” 以外にも様々なストレージサービスがあります。
特に ”Cloud Storage” , ”Filestore” , ”NetApp Volumes”
この3つの違いについて簡単に紹介したいと思います。まずここで!
”Cloud Storage” と ”Filestore” & ”NetApp Volumes” の決定的な違いを説明します。
・オブジェクトストレージ…Cloud Storage
・ファイルストレージ…Filestore、NetApp Volumes
まずはこのように、扱うストレージの種類が違ってきます。
それに伴って、各サービスの用途にも違いが出てきます。
Cloud Storage | Filestore | NetApp Volumes | |
用途 | ・ストリーミング動画 ・画像/ウェブのアセットライブラリ ・データレイク |
・データ分析 ・レンダリング、メディア処理 ・アプリケーションの移行 ・ウェブコンテンツ管理 |
・WindowsやLinuxとのファイル共有 ・汎用データベース ・Google Kubernetes Engineの永続ストレージ |
また、この3つのサービスの概要を簡単にまとめると
・Cloud Storage…企業向けのオブジェクトストレージ
・Filestore…高パフォーマンス、フルマネージドのファイルストレージ
・NetApp Volumes…エンタープライズ向けのフルマネージドのファイルストレージサービス
お客様に合った利用法を選択!ストレージクラス
Standard, Nearline, Coldline, Archiveの4つのストレージクラスがあります。
Standard ストレージ
頻繁にアクセスされるデータや、短時間だけ保存されるデータに最適です。
マルチリージョンで使用する場合、ウェブサイトのコンテンツの配信、動画のストリーミングなどのデータの提供に適しています。
Nearline ストレージ
頻繁にアクセスされるデータを保存するための低コストで耐久性に優れたストレージサービスです。
読み取り、変更を月に1回程度しか行わないデータに適しています。データのバックアップ、ロングテールのマルチメディアコンテンツ、データアーカイブが該当します。
Coldline ストレージ
アクセス頻度の低いデータの保存に適した、極めて低コストで、耐久性の高いストレージサービスです。
90日に1回程度しか読み取りや変更を行わないデータに適しています。
Archive ストレージ
データアーカイブ、オンラインバックアップ、障害復旧のための最も低コストで、耐久性に優れたストレージサービスです。データに迅速にアクセスでき、必要なデータの取得に数時間あるいは数日かかることはありません。
法的または規制上の理由で保存されているデータの使用や、障害復旧時などの1年間に1回未満しかアクセスしないデータに最適です。
ロケーションによって料金も変わります
料金体系もお得!Cloud Storageでコストを最適化
Cloud Storage の料金は主に3つの要素で計算されます
- データ容量 (ストレージクラスによって料金が変動)
- ネットワーク使用量(転送量)
- オペレーション料金
Cloud Storageへのアップロードは 無料!!!
1.データ容量
保存したデータ量に応じてかかる料金のこと 発生する料金はストレージクラスによって異なります。
実際のストレージ使用料の料金例
条件 東京のみの1リージョン、Standardストレージ、保管するデータ量 64GB
月の料金は 1.47 ドル 日本円計算だと236円(1ドル=160.88円で計算)
2.ネットワーク使用料
データの取り出しにかかる料金のこと データ転送量に応じて料金が発生
3.オペレーション料金
データの処理にかかる料金
操作ごとにかかる料金が異なります
削除は 無料!!!!(最小保存期間に注意)
無料枠もあります!!!
AlwaysFree
- Standard Storage 5GB/月(米国リージョンのみ)
- クラスA操作5,000回(1ヶ月あたり)
- クラスB操作50,000回(1ヶ月あたり)
- 北米からのデータ転送100GB。
お悩みを解決!Cloud Storage
データの保存には様々なお悩みが、つきまとうかと思います。
「データが消えたらどうしよう…バックアップしたいな…。」
「ビジネスが急成長してデータが増えすぎた!どうしよう…。」
「データの暗号化するのめんどくさいなぁ…。」
「世界中の需要に対応したいけど、アクセスすると遅くなるもんなぁ…。」
こちらのお悩み、Cloud Storageなら一挙に解決できます!
なぜなら、Cloud Storageは…
データ自動バックアップ・データ容量無制限・自動暗号化・
CDNと組み合わせて高速アクセスが可能だからです!
Cloud Storageは、ビジネスのあらゆる課題を解決してくれる強力なツールです。
今すぐ導入して、ビジネスのパフォーマンスを最大化しましょう!
おわりに
この記事をご覧の皆さん、いかがだったでしょうか?Cloud Storage 使ってみたくなりましたか?
この記事は、チーム内で読者の興味を惹くようなキャッチーなものにしようという意思のもと作成しました。
「興味を惹くような内容にしよう!」と意識した結果、この記事に各自の個性が色濃く出ているので、
そういった意味でも見ていて飽きずに、お楽しみ頂けたのではないかと考えております!
最後まで見ていただきありがとうございました!ぜひぜひ、Cloud Storageを使ってみてくださいね!