2024年4月1日より、服部章平、平野健介、遠藤誠久の3名が執行役員に就任しました。アイレットは経営体制の強化を通じて、さらなる事業成長を牽引しながら、お客様の課題解決やビジネス発展へ貢献することを目指しています。

新任の執行役員が、これからアイレットの事業をどのように推進していくのか。それぞれのビジョンをお伝えします。第1回はエンタープライズクラウド事業部 事業部長を兼任する服部章平です。

大手自動車メーカーを中心とするエンタープライズ企業の大規模案件を統括

はじめに、自己紹介をお願いします。


アイレット名古屋オフィスのエンタープライズ向け事業を統括している服部です。2017年に入社し、名古屋オフィスで自動車メーカー関係のプロジェクトを幅広く展開してきました。2018年、エンタープライズクラウド事業部が立ち上がったタイミングで事業部長に就任。現在は自動車メーカーのテレマティクスや IoT 領域、ケーブルテレビ会社のビッグデータ基盤構築など、大型プロジェクトを中心に事業規模を拡大していく役割を担っています。


―アイレットに就職する前の経歴も簡単に教えていただけますか?


名古屋生まれ・名古屋育ちで、大学卒業後も名古屋にある大手自動車メーカーのディーラー系列のシステム会社に就職しました。最初の5〜6年ぐらいは、販売店の基幹システムや受発注システム、在庫管理システムなどの開発・メンテナンスに携わっていました。その後、自動車メーカー系の仕事だけでなく、鉄道会社の基幹システム開発など、外部のいろんなプロジェクトにもアサインされるようになりました。

その後、再び自動車メーカー系列の案件に携わるようになり、スマートフォンアプリの開発を経て、Web サイトの AWS マイグレーション案件を担当したことがきっかけで、AWS の新規事業を立ち上げるなど、クラウド領域に深く関わるようになります。その時の開発パートナーだったのがアイレットです。一緒にプロジェクトを進める中で風通しの良さやスピード感、新しい技術にチャレンジする姿勢などに惹かれ、アイレットに転職しました。

入社後は名古屋オフィスで自動車メーカー関係のプロジェクトを幅広く展開し、2018年に新設したエンタープライズクラウド事業部の事業部長に就任。自動車メーカーのテレマティクスや IoT 領域、ケーブルテレビ会社のビッグデータ基盤構築など、大型プロジェクトを中心に事業規模を拡大していく役割を担ってきました。

インフラ領域の事業部連携を推進。AWS、Google Cloud のトップクラウドインテグレーターを目指す

―執行役員として服部さんが担う役割を教えてください。


アイレットの主力ビジネスの一つであるインフラ領域を統括する役割を担います。特にクラウドインテグレーション事業部とエンタープライズクラウド事業部、Global Solutions事業部の連携をさらに強化することで、新しい価値をお客様に提供することを目指します。


―執行役員としてアイレットの事業をどのように推進していくのか、これからの構想を教えてください。


大きく2つあります。まず、ガバメントクラウド対応です。デジタル庁の発令により、2025年度までに地方自治体における20業務をガバメントクラウドに移行する取り組みが進んでいます。すでにアイレットや KDDI でも複数自治体のクラウドシフトをサポートさせていただいておりますが、2025年に向けてさらに事業を加速させていきたいと考えています。こちらは受注から構築、運用まで、クラウドインテグレーション事業部とエンタープライズクラウド事業部、Global Solutions 事業部の連携をより強化することで対応していきます。

2つ目が、IDP(インターナル・デベロッパー・プラットフォーム)。これは、開発者体験の向上、生産性の向上を目的としたプラットフォームの構築です。テンプレートの作成や CI/CD など構築プロセスの標準化、必要な設定の自動化、生成AIの活用など、様々なツールを整備し、開発者の生産性向上にトライしていきます。

なお、 AWS と Google Cloud に加えて、近年エンタープライズ企業でニーズが高まっている Oracle Cloud Infrastructure(OCI)をへの参入も検討しています。


―各事業部の連携を強化するために、具体的に構想していることはありますか?


各事業部の独立性を保つのを前提として、軸としては「共有」「交流」「標準化」の3つに注力したいと考えています。共有については一般的な情報共有からリソースの共有、スキルの共有などをさらに活性化させていきます。交流の部分は、直接会ってオフラインでの人材交流を増やしていきたいと思います。それから、標準化については採用後の教育標準化や、評価制度の標準化、エンジニアの成長を可視化していく仕組みを構築したいと考えています。すでに各事業部で個別に工夫をしているところもあるので、そのような優れた取り組みを3事業部の共通施策にしていきたいです。


―他にも執行役員として注力したい取り組みはありますか?


AWS 、Google Cloud はもちろん、先に申し上げた OCI も含め国内トップのクラウドインテグレーターを目指す取り組みです。アイレットとしては順調に伸びてきていますが、現状で満足しているようではアイレットらしくないと考えています。今後も着実に、そして大胆に成長を遂げていきたいと考えています。

各事業部の優れた個別施策を共通施策に。強固な体制の構築と働く環境の向上に注力

―最後に、今後の意気込みや展望を教えてください。


先ほど申し上げた、「共有」「交流」「標準化」という3つの軸で、それぞれの事業部に存在する優れたナレッジや施策を共通化していきたいと考えています。執行役員として現場の状況把握、改善に努め、事業部横断のタスクフォースなどを立ち上げながら、強固な体制の構築と働く環境の向上に注力します。やはり「アイレットが好き」「アイレットで働き続けたい」と思える環境を整備することが最終的にお客様への価値提供につながると思いますので、その取り組みを積極的に推進してまいります。