2024年4月1日より、服部章平、平野健介、遠藤誠久の3名が執行役員に就任しました。アイレットは経営体制の強化を通じて、さらなる事業成長を牽引しながら、お客様の課題解決やビジネス発展へ貢献することを目指しています。

新任の執行役員が、これからアイレットの事業をどのように推進していくのか。それぞれのビジョンをお伝えします。最後となる今回は遠藤誠久です。

アイレットの成長加速を支えるための経営基盤構築や新規ビジネス創出を推進

―はじめに、自己紹介をお願いします。


業務用スーパーコンピュータの開発・製造・販売を行う外資系企業の営業、大手半導体メーカーの事業開発を経て、大手ポータルサイトでクラウドサービス立ち上げに参画したことがきっかけでクラウド領域に携わるようになります。その後、AWS で営業マネージャーをしていた頃に開発パートナーとしてアイレットと出会い、その社風や将来性に魅力を感じてアイレットに転職。営業マネージャーとして成長を加速させる役割を担いました。SaaS を学ぶために一度アイレットを離れ、Datadog や Workato を経て再びアイレットに参画。今後のさらなる成長を見据えた経営基盤の強化や新規ビジネス創出を考える役割を担っています。

SaaS のインテグレーション事業立ち上げに向けてMSP ブランドの向上・差別化を推進

―執行役員として遠藤さんが担う役割を教えてください。


経営基盤の強化や組織・ツール等の改善に取り組むことはもちろん、アイレットのブランド価値を高めるための活動にも積極的に取り組んでいきます。


―執行役員としてアイレットの事業をどのように推進していくのか、これからの構想を教えてください。


まず、アイレットが今置かれている事業環境を整理し、そのまま継続した場合に想定されるリスクを考えました。アイレットの主要事業であるリセール、MSP のビジネスは市場的にはコモディティ化しており、さらなる差別化や独自性の確保を実現できなければ価格競争に巻き込まれてしまう可能性があります。また、今の事業に変化をもたらさなければ、当然ながら主要顧客の固定化や働いている社員のスキル固定化といったリスクも起こりうる可能性があります。

一方で、あらゆる企業では IT 内製化の動きが進んでおり、IT 人材不足による人材獲得の競争激化、効率化・自動化への取り組みが加速しています。

こうした環境の変化に伴う技術動向として、SaaS の活用が非常に活性化しています。グローバルの平均でいうと2000名以上の企業で、約200以上の SaaS を導入しているという調査もあります。さらに、クラウドベースのアーキテクチャ採用が進んだことでセキュリティのニーズも非常に加速しています。これらに付随して、われわれ自身もコアビジネスのリセールや、MSP もしくは開発の領域の高度化と拡大が必要であり、かつ、お客様や市場のニーズに合わせた事業を新たに確立する必要があると考えています。


――具体的にどのような取り組みを進めていくのでしょうか?


その中の一つの取り組みとして、SaaS インテグレーション事業というのを今後立ち上げたいと考えています。

単一の SaaS を提供するということは、これまでも行なってきた取り組みですが、やはり単一の SaaS のみではなく、そこで生まれたデータがどのようにお客様の業務に活用されているのか、もしくは他の SaaS にどのように連携しているのか。お客様の業務を汲み取った上で SI やコンサルの領域まで含む SaaS のインテグレーション事業を今後立ち上げたいと考えています。

そのための第一歩として、まずは自社の MSP ブランド能力の向上と差別化を図ります。アイレットの MSP ではすでに様々な SaaS を活用していますが、現状は機能を限定的に使っており、全ての機能を使いこなせているわけではありません。これらの機能を使いこなした上で、より価値あるものを MSP のサービスとして付随してお客様に提供する。既存のリアクティブなサポートからプロアクティブな提案をお客様にどんどん推進していく。そのノウハウを活かし、内製化の運用支援というところまでビジネスを広げたいと考えています。

ここで必要になってくるのが、戦略的なアライアンスの強化です。現在約30社のアライアンスパートナーがいますが、世の中にはまだ日本に進出していない SaaS や、まだ広く認知されていない素晴らしい機能を持った国産 SaaS もたくさんあります、それらをいち早くアイレットのビジネスに取り入れ、付加価値として提供可能な形にし、知見・ノウハウを蓄積した上でお客様に提供することで、より幅広く高度なお客様のニーズに応えていくことができると考えています。


――他に取り組みたいことはありますか?


ここまでお話しした構想を下支えするものとして、XCoE の立ち上げを進めています。やはり組織が大きくなる中でどうしても縦割りになっているところがあるため、横断的に横串で連携を取るようなバーチャル組織を作ることで、コミュニケーションの活性化や社内のイノベーション活性化、新しい技術の採用、チャレンジする文化の啓発を強化していきたいです。

すでにアイレットでは複数のバーチャル組織によるプロジェクトが立ち上がっています。次世代のプロダクト企画、社内 IT の改善への取り組みなど分野は様々ですが、アイレットが次のステージへステップアップするための重要なプロセスであり、これまでの成長に慢心せず常にチャレンジャーとして変化を求め、挑戦し続けたいと考えています。

高いスキルを持ったエンジニアたちと
“技術と探究心で 今日の「できない」を 明日の「できる」に”
変えていく

―最後に、今後の意気込みや展望を教えてください。


事業が順調に伸びているこのタイミングで新しいことにチャレンジする。それが、アイレットの成長を加速させるためには非常に重要だと考えています。

アイレットには高度なスキルと豊富なノウハウを持ったエンジニアが多数いるため、どんなことにもチャレンジし、まさにアイレットのパーパスである

“技術と探究心で 今日の「できない」を 明日の「できる」に”

変えていくことができると信じています。その道筋と具体を示すのが私の責任だと思っています。経営基盤の改善や効率化はもちろん、お客様のニーズや課題に寄り添った既存サービスのアップデートや、新しいサービスの開発にも早急に取り組んでまいります。

アイレットはこの20年で飛躍的な成長を遂げてきました。次の未来を作るのは私たちです。AWS と Google Cloud のトップクラウドインテグレーターを目指すだけでなく、大手 SIer にも匹敵する企業となるべく、圧倒的な成長にチャレンジしていきます。