アイレット株式会社 DX開発事業部です!
DX開発事業部ではお客様のDX実現のために、生成AIのキャッチアップに日々取り組んでおります🔥
本記事では日々アップデートされる生成AI周りのニュースを週刊でお届けします🚀
AWS
Amazon Bedrockのマルチエージェントコラボレーション機能が一般提供開始
Amazon Bedrock で一般提供を開始したマルチエージェントコラボレーションは、開発者が複数の AI エージェントを効率的に構築、展開、管理することを可能にします。これにより、金融、医療、サプライチェーン、製造業など多くの業界で、専門エージェントを編成し、効率性と自動化を向上させることができます。
新機能には、インラインエージェントや AWS CloudFormation および AWS CDK のサポート等が含まれ、エージェントネットワークの管理が容易になりました。これによって、より複雑な業務プロセスの自動化が実現できます。
DeepSeek-R1 が Amazon Bedrock のフルマネージドサーバーレスモデルとして利用可能に
Amazon Bedrock で DeepSeek-R1 がフルマネージドサーバーレスモデルとして利用可能になりました。これにより、複雑なインフラストラクチャを管理することなく DeepSeek-R1 の機能を利用することができます。DeepSeek-R1 は MIT ライセンスの下で公開されており、推論、コーディング、自然言語理解に強みを持っています。実稼働環境で導入する際は、データプライバシーの要件を考慮することが推奨されています。必要に応じて Guardrails を活用することで、生成 AI アプリケーションの安全性を強化できます。
Amazon SageMaker Unified Studio が一般提供開始
AWS は「Amazon SageMaker Unified Studio」の一般提供を開始しました。これは、AWS の分析および AI/ML サービスを統合した開発環境であり、組織全体のデータや AI アセットを検索、アクセス、クエリし、共同作業を行うことができます。
Amazon SageMaker Lakehouse がデータアクセスを提供し、SageMaker Catalog がガバナンス機能を担います。さらに、AI を活用した開発支援ツール「Amazon Q Developer」が統合され、SQL クエリの作成や ETL ジョブの構築、コード提案を支援します。また、Amazon Bedrock の機能も利用可能となっており、生成 AI アプリのプロトタイプ作成やカスタマイズが簡単に行えます。
Amazon S3 テーブルと Amazon SageMaker Lakehouse の統合が一般提供開始
Amazon S3 Tables と Amazon SageMaker Lakehouse の統合が一般提供を開始しました。S3 テーブルと SageMaker Lakehouse を組み合わせることで、複数のデータソースへのアクセスを統合し、分析と機械学習 (ML) ワークフローの両方を実現できます。
SageMaker Lakehouse に統合された S3 テーブルのデータは、SageMaker Unified Studio をはじめ、Amazon Athena、Amazon EMR、Amazon Redshift などの AWS サービスや、Apache Iceberg 互換エンジン(Apache Spark や PyIceberg など)から直接クエリできます。
Gmail の内容から Googleカレンダーのイベントに追加ができるように
Google は Gmail で Gemini を使用することで、メールの内容から Googleカレンダーにイベントを簡単に追加できる新機能が発表しました。
「カレンダーに追加」ボタンを押してカレンダーにイベントを追加することが可能です。
既にカレンダーに登録されているイベントに関しては登録されないように「カレンダーに追加」ボタンは非表示となります。
※ 現在は、英語のWeb 版のみで対応可能となっています。
Google Meet が議事録のまとめ機能含む様々な機能が日本語に対応
Google Meet に日本語を多くの言語に新機能が追加されたことを発表しました。
今回日本語で利用可能となった機能は以下です。
- Take notes for me: 会議の重要なポイントを AI が自動的にメモとして記録する
- キャプション機能: 録画された会議を見る際に字幕を表示できる機能
- トランスクリプト機能: 会議の発言内容を忠実に記録する機能
※ 2025年3月12日から段階的な展開が開始され、機能が完全に表示されるまでに15日以上かかる可能性があります。
Take notes for meの記事
キャプション、トランスクリプトの記事
Gemini に画像生成機能が追加
この機能は Google AI Studio で 「Gemini 2.0 Flash (Image Generation) Experimental」 モデルで利用可能です。
使い方は下記の設定で利用できます。
1. Google AI Studio に遷移する
2. 「Gemini 2.0 Flash (Image Generation) Experimental」モデルを選択
3. 「Output format」を「Images and text」にする
マルチモーダル入力に対応しており、インプットした画像に対しての加工を行うこともできました。
Google オープンモデル「Gemma 3」を発表
Google の 最新オープンモデル 「Gemma 3」が発表されました。
Gemma 3 にはこれらの特徴があります。
- 軽量: Gemma 3 にはさまざまなサイズ (1B、4B、12B、27B)展開がされており、デバイスでの実行を目的としています。
- 高性能: LMArenaのリーダーボードにおける評価では、Llama3-405B、DeepSeek-V3、o3-mini を上回る性能を示しています。
- 多言語対応: 140以上の言語をサポート
- 拡張されたコンテキストウィンドウ: 128k トークンのコンテキストウィンドウを提供し、膨大な情報を処理することができます。
- Function Calling のサポート: 複雑なタスクの自動化やエージェント的な体験が可能です。
- 量子化モデル: モデルサイズと計算要件が削減され、高い精度を維持しながら、より高速なパフォーマンスを提供します。
また、Gemma 3 を基盤とする強力な4B画像安全性チェッカーShieldGemma 2も併せてリリースされました。
ShieldGemma 2 は、危険なコンテンツ、露骨な性的コンテンツ、暴力の3つの安全性カテゴリにわたって安全ラベルを出力し、画像の安全性に関するソリューションです。
Google 「Gemini with Personalization」を発表
Google は「Gemini with Personalization」を発表しました。
これにより、Gemini はユーザーの Google アプリやサービス(最初は検索履歴)に接続し、過去の活動に基づいてより状況に関連性の高い、個人の興味に合わせた応答を提供できるようになります。
将来的には、Gemini は Photos や YouTube などの他のアプリにもアクセスできるようになり、さらにパーソナライズされた応答を提供できるようになる予定です。
ウェブ上で Gemini および「Gemini Advanced」の利用者向けに試験提供が開始されています。
ただし、18 歳未満のユーザーや一部地域では利用ができません。※ 日本では利用が可能となっています。
Google DeepMind 「Gemini Robotics」を発表
Google DeepMind は、Gemini 2.0 を基盤とするロボット工学向けの新しい AI モデルである「Gemini Robotics」を発表しました。
Gemini Robotics
Gemini Robotics は、Gemini 2.0 を基盤とし、ロボットを直接制御することを目指した、汎用性、インタラクティブ性、器用さに優れた視覚・言語・行動(VLA)モデルです。
「見る」「聞く」「話す」といった情報に加えて、「どのように動くか」という物理的な動作も理解し、実行できるようになります。
Gemini Robotics-ER
一方、Gemini Robotics-ER は、高度な空間認識能力を持ち、ロボットが周りの環境や物体をより深く理解するための AI モデルです。これにより、ロボットは物体をどのように扱えば良いかをより直感的に理解できるようになります。
これらのモデルは、様々なロボットがより多くの現実世界のタスクを実行できるようになるために開発されており、安全性にも配慮した研究が進められています。
Gemini アプリで Deep Research と Gems の利用範囲が拡大
Google Workspace の Gemini アプリにおける 「Deep Research」と「Gems」の機能が、より多くの Google Workspace プランで利用できることが発表されました。
今回利用が可能となってプランは以下です。
- Business Starter
- Enterprise Starter
- Education Fundamentals, Standard, and Plus
- Frontline Starter and Standard
- Essentials, Enterprise Essentials, and Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits
これにより、より多くのユーザーが「Deep Research」と「Gems」の機能を体験することが可能となりました。
OpenAI
エージェント開発のための新たなツールを発表
OpenAI は、開発者や企業が実用的で信頼性の高いエージェントを構築できるよう、新たなプラットフォーム基盤を発表しました。
この新プラットフォームの主な機能には以下が含まれます。
- Responses API:エージェント構築に最適化された新しい API で、Chat Completions API の使いやすさと Assistants API の強力なツール利用機能を統合しています。これにより、開発者は複数のツールを組み合わせたり、モデルとの複数回のやり取りを行うことで、より複雑なタスクにも容易に対応できるようになります。
- 組み込みツール:標準で Web 検索、ファイル検索、コンピュータ操作などをサポートするツールを提供し、モデルが現実世界のデータにアクセスできるようにします。
- Agents SDK:単一または複数のエージェントのワークフローを容易にオーケストレーションできる新しい SDK で、エージェントのコアロジック、オーケストレーション、インタラクションを効率化します。
これらのツールにより、開発者はエージェント型アプリケーションの開発をより簡単かつ迅速に進めることが可能となります。
アイレット
AI Agent Summit Tokyo ‘25 Spring
2025年3月13日に「AI Agent Summit Tokyo ‘25 Spring」が開催され、アイレットはスポンサーとして協賛し、ブース出展に加え、DX開発事業部 山中がセッション登壇を行いました。
山中のセッションレポートに加え、多数のイベントレポートが iret.media に掲載されておりますのでぜひご覧ください。
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】基調講演セッションレポート
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】セッションレポート〜生成 AI 活用のカギは社内浸透!Vertex AI 事例と AI エージェントの未来〜
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】Agent Builder ではじめる AI エージェント開発徹底入門
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】会場レポート
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】Vertex AI Search で実現する Google 品質のコンシューマ向け検索サービス
- 【AI Agent Summit ’25 Spring】現場発!店舗スタッフを全員マーケター化した、アンドエスティの STAFF VOICE の取り組み
株式会社IHI機械システム様の生成 AI を活用した帳票検索システム開発導入事例
株式会社IHI機械システム様は、AWS と生成 AI を活用した帳票検索システムを導入しました。
過去の帳票や設計データの検索に時間がかかっていた問題を解決するため、Amazon Bedrock と GenU を活用した検索システムを構築し、検索精度の向上を図りました。また、手書き帳票をデジタル化し、ナレッジ共有を効率化する仕組みを構築しました。
今後はさらなる帳票作成のシステム化や AI を活用した報告作業の効率化を進める予定です。
次週はどんなニュースがあるでしょうか。お楽しみに✋
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