アイレットデザイン事業部デザイナーの梶原です。
アイレットデザイン事業部では「INSIDE UI/UX」と題して、所属デザイナーとエンジニアがデザイン・SEO・アクセシビリティ・UI/UXなどそれぞれスペシャリティのある領域に対する知見を幅広く発信しています。
今年3月に「HCD基礎検定」というUI/UXに関わる検定を受験し、無事に合格することができました!
そこで今回は検定の概要や勉強方法などについて、前後編に分けて紹介していきます。
「HCD基礎検定」とは
2022年8月に第1回が開催された新しめの資格で、UX向上のためのスキルとマインドを体系的に学ぶことのできる資格試験です。
※ 公式サイトはこちら
ユーザーの視点を軸にした考え方や手法を意味する「HCD(人間中心設計)」についての基礎的な知識を身につけることができます。受験資格や実務経験は必要ないため、普段UXに関わる業務を行なっていない方にもおすすめ出来る資格となっています。
主催 | 一般社団法人 人間中心社会共創機構(HCS共創機構) |
実施時期 | 原則年3回 |
受験資格 | 特になし |
出題範囲 | 「人間中心デザインの基礎知識体系」をベースにした、HCDの理念/マインド、共通言語、手法/プロセスに関する知識と人間工学、認知工学などの人間の特性に関わる基礎知識 |
実施形式 | 選択問題50問 50分(単一選択式)PCからの一斉オンライン受験 |
受験料 | 一般 15,000円 |
受験のきっかけ
私の所属するデザイン事業部では、毎週水曜日に「UX研」というUXについて学ぶ勉強会が開かれたり、Slackのチャンネルを通じてナレッジ共有が行なわれたりしています。
事業部全体で、積極的にUXのスキルを身につけユーザーにより良い体験を提供しようという機運が高まっており、その一環としてUXに関する資格の取得も推奨されていました。
その中で私自身も初めて「HCD基礎検定」の存在を知り、ステップアップにちょうどいいと感じ、今回の受験を決めました。
「HCD基礎検定」はUXに関する資格の中では比較的初心者向けで、基礎となる知識体系をベースにしているため、レベル感としてもちょうど良いと感じました。
そのほかに関連する資格として、「HCD基礎検定」の内容を包括した「UX検定基礎」や「人間中心設計 スペシャリスト・専門家」などがあります。
今回無事に合格できたため、次回は「UX検定基礎」の合格を目標に資格勉強を進めていこうと考えています!
勉強方法
「HCD基礎検定」には公式サイトに例題が3問掲載されているのみで、一般に販売されている過去問の教材や問題集等はありません。
試験の申し込みを行なうと開催日の16日前に事前学習システムのURLが送られてくるので、それをメインに勉強するという形式になっています。
実質約2週間しか本格的に試験勉強を行なえないというのが少し不安だったので、あらかじめ「人間中心設計入門 HCDライブラリー0巻」を読み込んで、重要なキーワードの意味を暗記したりしていました。
※ 「人間中心設計入門 HCDライブラリー0巻」の感想についてはこちら
事前学習システムにアクセスできるようになったあとは、終業後や休日にまとめて試験勉強の時間を設けて学習を行ないました。事前学習システムには5本の動画教材とPDFのテキストが入っています。(テキストは動画に出てくるスライドをまとめたものになっています)
動画は倍速で再生することもできるので、実際のところ数十分で全て見終えることができました。
そのあとはテキストをもとに、キーワードの意味を繰り返し確認するなどして復習を行ないました。
勉強時間は全体で10~12h程度で難易度としては難しすぎることもなく、UX初心者にはうってつけの内容だと感じました。
ここまで「HCD基礎検定」とは何か、どんなふうに勉強を行なったかについてまとめてみました。
後編では、受験を予定されている方へ向けたアドバイスや、試験本番で出てきた問題について紹介していきます。